時々に、ご先祖様の家系図や系譜の事についてのご相談がある時があります。
当事務所としては、業務としてはお受けしておりませんのでその場でお断りをしていますが、
父が家系図・系譜を調べた際の調査方法等、知っておかれた方が有益だろうなというような内容が
いくつかあります。
系譜・家系図についてはご依頼されると多くのコストがかかるケースもあるようですので、
またご参考にされて活用されてくださいませ。
(*業務としてのご依頼はお受けしておりませんので、申し訳ありませんがご了承ください)
@ 戸籍謄本をさかのぼれる所までさかのぼって取得してみる
本籍地所在地の市町村役場に、戸籍謄本等をさかのぼれる分全て取得してみましょう。
直系尊属の方々(要は、お父さん、おじいさん、ひいじいさん、ひいひいじいさん、・・・)の
戸籍謄本はご子孫さんであれば普通に取得できます。
注意しないといけないのは、本籍地が転籍といって、移っているケースがありますので、
そのような場合は、転籍前の本籍地所在地の市町村役場から戸籍謄本等を取得してみましょう。
遠方の場合、郵送請求もできますので、詳しくは各市町村役場のHP等をご参照してみて下さい。
A 一番古い本籍地所在地にての 『 氏 』 の調査をしてみる
ここからは、根気よくすることが必要になるかもしれません。
当初の出身地(田舎の場所) + お名前の名字 の二つで調査をしていきましょう。
『日本名字家系大事典 森岡浩 著』のような名字家系一覧の書籍等で、
あっさりおおまかな推測がついてしまうケースもあるようです。
また、今はインターネットにおいての調査にても、かなり情報がヒットするかと思いますので、
同じように調べてみましょう。
インターネット検索については、検索ワードにおいて、
『 〇〇(お名前) 家系図 〇〇県〇〇市(田舎の場所)』
『 〇〇(お名前)氏 系譜 』
『 〇〇(お名前)家 系図 』
『 〇〇(お名前) 先祖 』
『 〇〇(お名前)一族 家系 』
等々にての検索で、関連書籍や関連情報 かなりの情報が出てくるように思います。
また、その地域の昔の町図・地図帳データ(武家屋敷の配置図や町内地図等 様々あります)
郷土歴史のデータ等も調べてみるとよいかと思います。
B 調査にてヒットした、関連書籍や関連情報を手に入れる
関連書籍等が、あっさりアマゾン等の中古本で安く手に入ればよいのですが、
絶版になっていたり、そもそも市場流通に乗っていない場合の話になります。
父の場合は、その地方の郷土資料館等にて、資料や書籍の調査をしてみる事で、
ほとんどの情報が見つかったそうです。
郷土資料館や図書館等での、コピー代等+交通費その他 で住むかと思いますので、
お時間がある方は、このような方法もよいかと思います。
もう一つの方法は、日本には『国立国会図書館』という図書館があります。
恥ずかしながら、自分の家の系譜を調べる機会まで詳しく知りませんでしたが、
膨大な蔵書や検索システムがありますので、登録をされた上でご利用されると他の情報も
手に入る可能性が高まるかと思います。
*国立図書館の蔵書や資料については、資料保存上等の理由により複写できない場合や、
複写方法について制限がある場合等あるようですので、
詳しくは蔵書や資料が出てきた際に、国立国会図書館にお問い合わせご相談されてみて下さい。
C 田舎のお寺や神社、田舎の同じ苗字の家の方に聞いてみる
代々、その家のお墓のあるお寺等や田舎の方から、いろいろな話が聞けることもあるようです。
いつも法事等でお世話になっているご住職さんからも多くの話が聞けたと父も話していました。
ここもフットワークや根気が必要になってくるかもしれませんが、
ご先祖様の足跡をたどっていく喜びみたいなものがあったから、しんどくなかったと、
ふと、父が話していたことを思い出したりします。
D ABCの繰り返しで粘り強く調べる
あとは、ABCの繰り返しになっていきます。
江戸時代を超えて戦国時代等までのさかのぼりや見通しがついてくると、
その地域でのその大名や氏の方の研究をされておられる方やHPもたくさんあるようですので、
ここらへんからどんどん楽しくなってくる所かもしれません。
有名なお名前の系譜に繋がれば、大体すでに調査解明がすんでいるケースが多いので、
大昔の昔に思いを馳せて、悠久の楽しい時間のひと時になるかもしれませんね。
つながる、つながらないはケースバイケースの様ですので、
また一つご参考にされてみて下さい。
健闘を祈りますね。
ありがとうございました。
追記:問い合わせで質問がありましたので、過去に使用或いは使えそうな参考書籍載せときます
『戸籍謄本の取り方の本・戸籍から家系図を読み解くための本』
『名字家系の大事典』 →名字からおおよその系譜がわかる資料です *全ての姓名ではないです
『日本家系家紋研究所』の出版された書籍 例『〇〇一族』という名前で多数出版されてます
→絶版ですので、国立国会図書館等を利用させて頂きました
m(__)m