『企業は人なり』という言葉があります。

 

「その会社が健やかに成長されていくかどうか」 というテーマは

「その人が  健やかに成長されていくかどうか」 という内容に 

ほとんど近いようです。

 

 会社の法のシステム自体が、人間という生物の身体システムを反映しているような構造になっています。

ここらへんは、コンピュータというもののシステムが発明・発展されてきているいきさつと、同じ印象をうけます。

 

青少年の方々が 健やかに成長されていく には、身体・こころ が、明るく健やか であることが大切と感じますが、企業についても、全く同じにうつります。

 

学術的な企業法務の類型でいえば、

裁判法務に代表されるような弁護士さんがよく行っておられる『 臨床法務 』

将来の紛争を防ぐための工夫を入れ込む『 予防法務 』

企業の体質の変換の工夫、新規事業の入れ込み、新しい組織システムへ移行、等々の『 戦略法務 』

様々なスタイルの企業法務があります。 

 

 

予防法務から戦略法務の領域にはいってくると、法律的法的なアプローチを、高所から見据えるような総合力アイデアが重要となってきます。

 

この際に会社法のシステムを商業登記の角度からの連動がしっかり入ることも、一つの大切な部分です。

 

例えば、商業登記法からのアプローチは、法務局への商業登記申請だけでなく、株主総会、取締役会、監査役会の議事録からのアプローチやスケジュール管理、種類株主や新株予約権等からの株主構成や事業承継についてどうされていくか、会社の基軸である定款やそれにともなう会社の目的、会社そのものの会社法上のシステムをどう活用されるのか、等々の内容になります。

 

現在、顧問先の企業様方への仕事の内容は、上記の司法書士の業務のスタンスからのアプローチ、準公的な職業柄のバランス感覚(公的な部分と民間の部分)の提供、大枠高所の視点からの意見の提供、等々が大きな比重を占めています。

 

顧問契約コストについても、通常の従業員さんへの給与コストや、事業コストと比較されると、会社にとってそんなに大きな負担になっておられるとは感じません。上記の感覚なりの会得で、その顧問先企業様が大きくかわっていかれた実例を現場現場でみてきているからです。

 

 

準公的な職業は、(司法書士という)国家資格の公的な側面(社会に貢献するための資格・社会的な公器の一つ)と、その中で経営者としての民間経営の部分(事務所を経営していかなければならない)という、二つの条件を上手にクリアーしていかないと、仕事(事務所経営)が成り立ちません。

 

この公的な側面と、民間の部分の、バランス感覚そのものを、顧問先企業様が身に付けていかれると、コンプライアンス、コーポレイトガバナンス、から経営改善、経営革新に至るまでの道筋がスッキリとみえてこられるケースが多いかと感じます。

 

 

行政組織での委員の立場での経験や、司法書士会においての委員や役員の経験値やその中での感覚をお伝えさせて頂いていくことは、大きなメリットかと感じます。こちらとしましても、経営者の方そのものが、このバランス感覚を会得されて頂くのが第一の目的と感じます。これは、直接のやりとり以外では伝わらず、書籍等で会得することは中々できない部分と感じます。

 

その上で、法律的・法務的に、コーポレイトガバナンスの観点、コンプライアンスの観点、リスクマネジメントの目線、キャッシュフローの角度、等々からの目線が自然と加わってくる。そう感じます。

場合によっては複数の専門職でのしっかりとした連携(公認会計士や税理士の先生、弁護士の先生、社会保険労務士の先生 等々)が必要になっていかれます。

 

 

そして、もう一つのアプローチとしてよく使っているのは、その会社という組織を、人というものの組織に重ね合わせて観る手法です。意外と面白い答えが見えてくるケースも多いので重宝しています。また、この手法は、個性が如実にでてくるので、色々な思わぬブレンドができていく面白いところです。

 

会社丸ごとが「人(身体)」という目線を持って会社を観察した場合に、

 

肩こりのような過緊張(緊張しっぱなし)組織がどこかにないか、

 社内に自己免疫系のシステムがそもそも備わっているのか、

 外部との接点である皮膚は柔らかさをたもてているのか、

 頭脳で身体の機能を制御できると勘違いしてしまっていないか、

 上手に身体にまかせられているのか、

 

 

等々、

少し伝わりずらい様でしたら申し訳ありませんが、

誰しもがもっておられる身体のシステムの事にそぐった、柔らかいアイデアです。

 

 

結果として、コンプライアンスの問題、コーポレイトガバナンスの改善、リスクマネジメントの土台造り、等々

が有機的に仕上がっていく。それが理想形と感じています。

 

 、 

経営者の方そのものが、上の内容を会得された 身とこころ ≒ 勝手にリラックスしてしまう身体 

になっていただいていくささやかなアイデアや工夫についても、全くにお互い様の部分ですが、これは同時進行でいつもさせていただいている(してしまっている)事です。

 

 

  このような話の内容は、あくまで座学レベルです。いろいろな身体理論、 古武術や合気道における離れ業の身体技術の目線からの理解、運動神経の全身へのつなげ方、リラックスしてしまう身体作りの工夫 等々。自分自身の家族や親兄弟にも、大変好評の部分です。(自分自身が勝手に一番盛り上がっている感もありますが・・・。)

会社という組織≒人の身体の組織

この視点が一番腹にストンと伝わる気がします。 

 

 

ある意味、童心にかえるというのでしょうか、シンプルなのがわかりやすいのかもしれません。

 

身体(=こころ) がガチガチで、思考回路まできしんできておられている経営者の方は多く、ビジネスで結果を出されていくものの、そこの肝心要の健康の部分で後で大きくきしみをおこしてくるケースも多い様にお見受けします。

 

 

 

『準公的な職業のバランス感覚』と、『会社という組織≒人の身体組織 の感覚』を身に付けていかれる。

 

ご自身の持っておられる感覚が変わっていかれるのですから、周りの見える世界がすべて変わっていかれるのは、ある意味当たり前の事かもしれません。

 

 

また、ベンチャー企業や若手企業家の方に対しては、ここに加えて、中小企業診断士のような経営コンサルタントの方々がよく使われる方法論を使っていかれることには前向きな方が多い印象を受けます。

後述するような、P2M(Project & Program Management)や BSC(バランススコアカード) のマネジメント手法の道具を使いこなしていかれれば、会社の経営理論からのアプローチも抑えられるので、より一層効果は大きくなる様です。

 

高度な理論以外は、大層に専門家がしないと活用できないものではありません。見えない内容の『見える化』であるとか、PDCA(計画→実行→チェック→行動)サイクル等々、一度理解されれば、だれしもが利用できるような方法論ですし、普通に販売されている書籍でも十二分にご自身で活用可能です。

 

受験勉強中の学生さんへの指導や、僕らの様な専門職の事務所経営そのものにも、大いに活用させていただいていますし、日常生活でもそのまま利用できるような内容ですので、肩肘張らずにいいようにご利用されたらよいかと思います。

 

ここの部分も、こちらが提供させていただく、というよりは、あくまでもその感覚の会得をしていただくお手伝い、情報の提供をまずはさせていただく、というほうがしっくりくるかもしれません。

 

 

 

顧問契約の「顧問」という言葉は、ご本人さん(経営者の方)がご自身を「顧みて、問いかける」事で、顧問の方は、ご本人さんではありえません。あくまでも、舞台に立てることにできる主役は、ご本人さん(経営者の方)以外、誰もおられません。

そういう意味では、顧問契約の究極の目的は、将来顧問契約が必要なくなること。なのかもしれません・・・

 

 

 

 その組織の 健やかさなり 明るさ が その企業の大きな道しるべとなっていかれる と感じます。

 

『 企業は 人なり 』 

 

御社が出会われた方との顧問契約や様々なご縁や関わりをきっかけにされて、

より良き繁栄をされていかれるのを願っています。

 

 

 

 

 

 

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