家計簿をつけることの大切さ

家計簿をしっかりつけましょう   

         (*認定司法書士が代理人として依頼を受けることができるのは紛争の目的の価額が140万円以内の請求に限ります。)

 

 『家計簿はつけていないんです…』

 

借金問題・多重債務問題を抱える結果になってしまうまでには、いろいろな理由の方がおられます。

 

その中で、その方やその世帯の方々に共通されておられる答えで多いのが、

『家計簿(帳面)・・・? つけてません…』というご返事です。

 

 

相談に来られた方全ての方がつけていないというわけではありませんが、

ほとんどの方はつけておられない印象があります。

 

『家計簿をきちんと毎日つける』作業は、ある意味とても地道な作業です。

しかし、手続きを選択される、或いは手続きを進めていかれるには、必要不可欠な事の一つになります。

 

なぜなら、毎月の収支がきちんとわからなければ、借金から立ち直っていく道筋自体も

ご本人さんには見えてこないからです。

お金の収支といったものに対する、瞬間的な反応や感覚、答えが出てきません。

 

 

どのような方も、小さい時に、親なり先生から『お小遣い帳をきちんとつけなさい』とか、

『人にお金を借りたらいけないよ』とか、『ほしいものがあるならお小遣いをためてから言いなさい』

とか言って頂いた経験があるかと思います。

当たり前の事なのでしょうか、なかなかその習慣を大人になっても、ずっと継続されておられる方は、

意外と少ない気がします。

 

また、そのような習慣はせっかくあったにもかかわらず、負債を抱えて行く中で、

毎月毎月の終わることのない返済額を書いていたら、返済が終わるのかと途方もない気持ちになって、

家計簿つけるのはやめてしまいました・・・。という依頼者の方も意外と多かったのは事実です。

 

 

 

 

 

『家計簿をつけられる事の効き目』

 

今までのケースですと、家計簿を毎日つけて毎月の収支を把握されて、節約をされる努力をされたとしても、そんなに大幅にどんどんと目に見えて収支が改善し続けていかれることは少ないと感じます。

 

ただ、『毎日家計簿をつける。』という、毎日の実行を継続されていかれることで、『お金』というものに対して持っておられる感覚が、どんどんといい意味でシャープに締まったものに変わっていかれているようです。

当然、忍耐力や継続力といったものも、自然とついてきます。

『 たかだか96円のスーパーのおつとめ品一つでね、すごく喜べている自分がなんかスゴイ嬉しいんですよ。』

そんなコメントをおっしゃられた方もおられました。自営業の方でしたので、それ相応に収入はある方です。

 

 

また、上の様な意味合いを含めて、余裕がある収支状況になれば、借り入れをしないでご自身が望まれるようにお金の割り振りなり使い方をされていかれればよいかと思います。

 

 

後は、負債問題・借金問題を抱えていて、そこから立ち直りを図っていかれるのであれば、まずはご自身の持っておられる感覚を変えていってしまうのが一番早道かと思います。

 

そして、そのためには毎日の習慣の実行を継続されること、遠回りなように見えても一番の早道と感じます。

  

  

  

このようなお話を、依頼者の方にお伝えしたときに、それでも家計簿をつけることを渋る方がおられます。

しかし、そんな時にさせて頂く質問に、

  

じゃあ、これから毎日帳面をつけ続けて、お金を大事にしようとされ続けた3年先のご自身と、

今のどんぶり勘定を3年間続けられたご自身の姿かたち、どっちが魅力的ですか?

周りの環境はどちらがよさそう・・・?

健康状態は・・・?3年先の子供さんの表情や姿は・・・?

 貯金の額は・・・?周りの親族の姿は・・・?」

  

という ご質問があります。

この質問には、どの方も口をそろえて、


「ずっとつけた方が、いい自分になっています。」

「夫婦の(お金の)喧嘩も減っています。」

「家族はとても明るい感じがします。」


等々のコメントをされます。


  

逆に、どんぶり勘定を続けられたご自身の3年後の姿についてはどんなコメントが多いかといえば、

「なんだか、家族が暗そうです。」

「お金もないし、なんだかいろいろ崩れてます。」

と、なんだか暗い雰囲気の姿を想像されるようです。

  

「じゃあ、どちらの姿にいかれるのがいいですか?」

とお伺いすると答えはほとんど同じです。


みなさん、

「とりあえず、毎日頑張って家計簿をつけてみます。」とか「今から頑張ります!」

という返事が返ってきます。

  

それでもつけないという返事をされた方は今まで(冗談で言い続けたお一人を除いて)おられませんでしたが、もしもそのような返事をされるのであれば、こちらとしてはご依頼をお受けいたしません。仕事を受けさせていただく意味がない、と個人的には思う所です。

  

 

当方としては、手続きが終わられた後については、その方ご自身の人生ですので、習慣や行動をどうされていかれるかは、ご自身が決めていかれればよいからです。

  

そして、習慣を変えていかれた方は、個人的な事例から見させていただくと、『お金』に対しての、スッキリした感覚を握っていかれている姿があります。またそのような依頼者の方は、再度お金にまつわる相談に来られるケースはかなり少ないように思います。


  

また逆に、そこを怠ってしまう様な生活に戻っていると、

「また、借金で困りまして・・」とか「破産をしたいんです・・・」というようなご連絡があった方少しばかりおられたのの事実です。

こちらで再度依頼を受けるかどうかは別にして、なんだかとても残念な気持ちになりますね。

  

  

 

 

『子どもが苦しんでいる』

  

また、ご自身たちが親御さんのお立場であれば、借金の負債を抱えておられるときは、

本当にご家族の中で喧嘩が多くなったり、暗くなったりされています。

そんな中で、小学生なり中学生なりの子供さんは、そんなお父さんやお母さんの状況をよく知っています。

強烈にその状況を味わっています。

しかも、その子がいいこであればあるほど、その苦しい胸の内を隠してしまっているケースが多い。

結果、夜に外で遊び歩くような生活態度をとってしまったり、家の中にひきこもいっきりになってしまったり、病気というものを小さな体に抱えだしておられるようなケースがありました。

  

 

一概には言えませんが、ご家族での会話が可能であるなら、そんな思いを抱えてしまっている子供さんに、受け取れる範囲内で、親御さんの方から夫妻をなんともできなかった両親の苦しさを伝えてみてはどうですか。 とお伝えしています。

 

その際に、『実は両親が借金で困っている』という赤裸々な事実は、親御さんのお立場で、ご自身たちが習慣を改めていくことを続けていかれて、自分の感覚を変えていかれればいれるほどえに、子供さんたちにはまっすぐと伝わっているケースが多かったように思います。

親が子供を思う愛情は、本当に計り知れないものがあると、何度も見せつけて頂いたシーンです。  

 

  

人のもっておられる感覚については、一朝一夕に変えてしまうのは難しいと思います。

でも、毎日の実行の継続で、知らない間に元の健やかな感覚にもどっていかれる、依頼者のお姿なり、依頼者のご家族の姿は、とても素晴らしいものです。

わが身にかえって反省ばかりですが、いつもありがたく感じています。

  

 

 

 

  

  

『実行の継続を・・・』


  

物言いがとても長くなってしまいましたが、

 

『家計簿や帳面をつける』ということ一つでも、

本当に大切なものなんだな・・・。


という事を、依頼者やそのご家族の姿から

感じていただければ、こちらの目的の半分は達成です。

 

 

 

ご自身のおかれている苦しい状況を打破されていかれたいのであれば、

お互い様になりますが、地道に一つ一つの実行を積み重ねていかれる事と感じています。

お金に対する感覚は、そんな『実行』の中の、大切な小さなひとつかと思います。

 

『あの時借金で困って、本当に良かった。』

 

そういっていただける様な、小さなきっかけになればと思っています。

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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